【賭ケグルイ××(2期) 6話 感想】無頼と信頼 福本作品で見る賭ケグルイ

感想

今回もギャンブルという枠を超えたような勝負。
なかなかに熱くさせてもらいましたね。
そしてユメミの覚悟が良かったです。
負けることでなく勝つことの方が苦しい。
そういうこともあるんですね。

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目次

全体の感想

  • ユメミの勝つという選択肢
  • 応援する仲間がいたからこそ
  • かなりマイルド

今回はまるで少年漫画のような展開。
なんともギャンブルらしくないというか。
そういう感じが漂ってきてしまう感じでした。
これもひとえにユメミが愛されているからでしょう。
前回ユメミをカイジの一条に例えました。
ユメミと一条が違うのが圧倒的に応援してくれる仲間がいること。
夢を応援してくれるマネージャーがいる。
熱心に応援してくれるファンもいる。
やはりユメミのアイドルとカジノの店長じゃ格が違ったのか。
ただまあ一条もカイジに負けた後這い上がってくる説もあるので。
どっちが優れているとは一概に言えないんですけどね。
ただ作中ではユメミは勝ってしまった。
そこがなんともいえず惜しいというか、それでも面白くあるところです。

ユメミの世界に無頼はない

  • ユメミの世界に無頼はない
  • 福本の世界は無頼
  • ユメミは信頼の世界で生きていた

今回賭ケグルイと福本作品を比べるなら無頼と信頼の違いでしょうか。
福本作品で良く出てくるワードに無頼という言葉があります。
アカギは大人たちに利益目的で利用されることはあっても本気の意味で仲間といえる存在はいません。
天才は誰にも理解されない存在、そこが異質であり孤独。
カイジにも仲間という存在はいるといえばいます。
ただどちらかというとお付きのような関係でカイジに並び立つような仲間はいない。
あくまで考えるのはカイジ、そして付き従うのが仲間。
立場が変わればカイジが仲間に裏切られることもあります。
そんな逆境の中どうカイジが策をめぐらせていくのかが面白くて見てしまいます。
どちらかというとカイジも孤独なんですよね。だからこそ仲間を求めてしまう。
アカギもカイジも孤独、頼れる存在がいない。つまり無頼の存在といえるでしょう。
対するユメミは掛け値なしで応援してくれるファンやマネージャーがいる。裏切り行為なんかもあるわけない。
そしてその存在のおかげで勝った。本当の意味でユメミと一緒に走ってくれる存在なのでしょう。
つまり無頼とは違う信頼の世界が大事だったということ。
ここらへんがやっぱり違ったのかなと。つまり今回は無頼かどうかの温度差が大きかったように思えます。
アイドルというのは愛されてなければいけませんからね。そういう意味ではユメミは本当のアイドル。
これは賭ケグルイ独自の世界といえるでしょう。

夢子とユメミの違い

  • 夢子も無頼の存在
  • ユメミは仲間ありき
  • ここが違うポイント

夢子はどちらかというと無頼の人間なんですよね。ユメミとは根本的に違う。
だからユメミの行動が理解できない。あくまでユメミの策略だと思っていた。
いや、恐らく現在進行形でユメミはギャンブルですごいやつという夢子の認識なんですよね。
しかしここに夢子の認識の違いがあります。
ユメミは仲間がいて、それを思うからこそ考えを変えたんですよね。
アイドルとして本気で応援してくれるファン、マネージャーのことを考えた。
そして自分も苦しくても勝利する道というのを選んだ。
しかしここがギャンブル狂の夢子にはわからなかった。
ギャンブルとは基本的に孤独なもの。
そして策略、運、そして己の精神、すべてを賭けて行うもの。
実際それは正しい世界なのでしょう。
でも夢子は自分が楽しむという自分軸なのにたいしてユメミは他人軸で行動を決めた。
ファンの応援やマネージャーの支援はギャンブルに本来は邪魔なものかもしれません。
徹底的に勝つためにはむしろ心を凍らせる必要がある。
しかしひりつくギャンブルの世界でもあたたかな心が勝つときがある。
アイドルの心というものをユメミは見せてくれたように思えます。
この考えに夢子はたどり着けなかった。そういうことでしょう。

ユメミと一条の違い

  • 純粋な気持ち
  • 策略ではここまでたどりつけない
  • アイドル恐るべし

ユメミと一条の違い、やはり純粋な気持ちの差でしょう。
ユメミは本当に名足カワルに勝ちたいor負けたいと思って勝負を挑んだ。
一条はあくまで自分の考えた策略は負けるわけないとタカをくくっていた。
そしてそれが隙になりカイジに勝負に負けた。
しかしユメミは演技が効かない場面で演技しない。
つまり本当の気持ちを押し通すことで演技を見抜く名足カワルに勝った。
ここがやはり違ったのかなと思います。
単純に策略で考えていたのでは考え着かない境地。
そこにユメミは立って、そして勝ったのでしょう。
アイドル恐るべしといったところです。

ギャンブルに純粋な気持ちって必要?

  • ギャンブルに純粋な気持ちは必要なのか?
  • 今回は異次元の勝負だったように思える
  • やはりギャンブルしてほしい

ただここまで書いてきて着てあれですが純粋な気持ちって必要かということ。
どちらかというと私は福本作品の方が好きなんですよね今回。
今回の勝負としてもパチンコ沼と比べるとどうしてもカイジの方が良いと思ってしまう。
ユメミミラクルというべきか美談で終わってる気がしなくもないというのが正直なところ。
仲間や純粋な気持ち、そういうのを見せてくれたユメミには悪いけど。
ひりつくような勝負が見たかったというのが正直なところです。
今回は色々と異次元すぎましたから。もっと普通にギャンブルしてほしい。
そういう気持ちもあります。

まとめ

  • 無頼かどうか
  • 純粋な気持ちで勝った
  • ただ今回限りにしてほしい

今回はミラクルで勝った。
そういう感じがしなくもないですね。
ただアイドルという設定を存分に生かした戦いでした。
純粋な気持ちや仲間ってギャンブルには程遠い存在。
でもそういうあたたかな心が勝つときもある。
そこが今回の面白ポイントだったように思います。
ただ毎回やられると興覚めなんで今回一回限りにしてほしい。
そういう意味では今回は異次元の戦いだったといえるでしょう。

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