【賭ケグルイ××(2期) 10話 感想】合理性の肯定 福本作品で見る賭ケグルイ

感想

今回はある意味合理性とギャンブルの戦い。
そしてギャンブルが勝つということになりましたね。
勝ちを手にした夢子はものすごいように思えます。
しかしそのあとの清華もすごかった。
とことんまで合理性を極めるのもやはりすごい。
そんな執念を感じることができましたね。

スポンサーリンク

目次

全体の感想

  • 偶然と合理性
  • 凄まじいギャンブルだった
  • どちらにも拍手

今回は間違いなく凄まじいギャンブルでしたね。
徹底的に合理性に頼る清華。
そしてギャンブルという偶然に身を委ねた夢子。
どちらが勝ってもおかしくはない勝負でした。
まあ結果としてはギャンブルを重んじた夢子が勝ったわけですが。
ですがそれだけで終わらないのが賭ケグルイ。
徹底的に合理的な判断をした清華。
彼女の判断もまた否定されないのがこの作品の良いところです。
まさに命がけのギャンブルでは人間の本質が問われる。
そこで二人が徹底的に本質を出し合った。
だからこそ双方生き残れたのだと思います。
今回は一つの勝負としてかなり良いものを見れた気がします。
どちらにも拍手。

偶然に対して無防備

  • 偶然ということに無防備だった清華
  • やはり清華はギャンブルに負けた
  • ギャンブルに身を任せた夢子が勝った

理外ということに無防備だった清華。
そんな彼女は合理性のある判断をしました。
合理性がなさすぎる判断をした夢子。
それはあまりにも清華の予想の範疇の外。
ここがやはり清華の敗因だったということ。
アカギにも似たようなシーンがありました。
アカギと浦部の対戦シーン。
アカギが浦部から偶然の力に頼って浦部から麻雀で点棒をむしりとるシーンがあります。
理だけじゃ浦部から点棒をむしり取れない。だから偶然の力をつかって浦部をはめる。
今回の清華もいわばギャンブルの偶然の力というものに無防備だった。
だからこそ理だけに固執して負けてしまった。
そういうことではないかと思われます。

清華と浦部の違い

  • 清華は徹底的に合理性を取ることによって助かった
  • 浦部は通俗性によって合理性を選んでいるだけ
  • 本質的に合理的なのと通俗性に任せて合理的なのは違う

ただ清華と浦部の違いがあります。
清華は徹底的に合理性にこだわった。
しかし浦部はあくまで通俗性により合理性にすがっているだけ。
アカギに浦部が負けたシーンでひどい仕打ちを受けた浦部がアカギに反論するシーンがあります。
そこでアカギは浦部の本質を見抜きさらに追いつめるような言葉を吐き黙らせました。
恐らくですが浦部は通俗性にからめて合理性を判断している人間。
だから非道な仕打ちを作品内で受けてしまったと判断できます。
一方清華は徹底的に合理的な人間。
自分の命が終わるときも合理的な判断をした。
絶体絶命の時でも理にすがる人間。
つまり本質的に理を重んじたので助かることができた。
作品に愛されなかった浦部と愛された清華。
それは通俗性と本質の違いであるとも考えられます。

ギャンブルでも想いまでは断ち切れない

  • 清華はギャンブルに愛された綺羅莉を尊重していた
  • 綺羅莉もまた合理性を愛した清華を尊重した
  • 互いに思う気持ちはギャンブルでも断ち切れない

ギャンブルでも断ち切れないものがあるという描写が非常に良かったです。
清華はギャンブルに愛された綺羅莉を尊重していた。
だからこそ潔く死を選んだのだと思います。
自分では彼女に届かない。そしている価値がない。
まさに合理的な判断で自らに鉄槌を下した。
その判断自体も合理的なのだと個人的には考えています。
そして綺羅莉もまた合理性を愛した清華を尊重した。
死ぬ寸前まで合理的な判断をとる清華。
そういった気持ちは綺羅莉二はないのでしょう。
だからこそ綺羅莉も清華を尊重している。
そしてこうした気持ちだけはギャンブルでも断ち切れなかった。
本当の想いがあったからこそすばらしいギャンブルだった。
そういう風に思うことができます。

徹底的な合理性もまた長所

  • 徹底的な合理性も認められる賭ケグルイ
  • 不合理を尊重するアカギ
  • この違いが面白く感じた

今回面白かったのが合理性もまた認められてしまったこと。
アカギではこういうことがありえないので面白かったです。
私はアカギという作品は赤木しげるが不合理な判断をとる。
しかしそれこそがギャンブルになり勝ちにつながっていくという作品。
そういう風に思うところがあります。
しかし今回はそういうギャンブルじゃなかったですよね。
清華が本質的に合理性のある人間だった。
しかしそういう人間もいても良いということが感じられたギャンブルでした。
ここに賭ケグルイとアカギの違いがあり面白い。
本当に合理性がギャンブルにとって悪なのか。
それは分かりませんが今回合理性が認められた賭ケグルイは面白かった。
恐らくですが作者がキャラクターのことを愛しているのでしょう。
福本先生は結構ドライで負けたキャラクターは徹底的にいたぶるところがあります。
そうした違いも感じられました。楽しい結末だったように思えます。

まとめ

  • 合理的なのもまた良しとした賭ケグルイ
  • 不合理を極めるアカギ
  • どちらも面白く違いが出ていて良い

今回は清華がキーポイントだったように思えます。
アカギでは徹底的に痛めつけられそうなキャラでしたね。
でもそんな清華でも賭ケグルイでは認められる。
ある意味作品に愛されているキャラといっていいでしょう。
アカギではアカギ以外の人物はかすんで見えてしまいます。
唯一アカギに対抗できるのは鷲頭というキャラくらいでしょう。
でも賭ケグルイにはそれぞれの立場がある。
そしてそれらが認められている。
今回の清華がいい例だったように思えます。
合理性もまた良しとするところ。
こういうところがこの作品の懐の深いところですね。

今回はギャンブルというより知恵比べゲームみたいな感じ。 まあ毎回毎回楽しませてはくれますが若干ギャンブルとは離れているような。 ...
今回のキーマンは×喰零みたいですね。 次回もどんなギャンブルになるのか。 非常に楽しみではあります。 今回は様子見といったとこ...
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする