【モブサイコ100Ⅱ(2期)1話感想】優しくなければ強さではない

モブサイコ2期1話ということですがモブという
男がどんな男なのかということをまざまざと見せつけられた回でした。そしてその姿はヒーローそのものでした。

全体の感想

モブの生きざまが良く表現された回
強いというのが何か考えさせられる
能力は飾りに過ぎない

今回はモブの生きざまが良く表現された回といえるのではないでしょうか。
ONEの作風では「強いとは何か？」ということが問われている気がしますが強いとは能力のことではないというのがまざまざと見せつけられた回となっています。
恐らく超能力だけではエミの心は開かなかったことでしょう。
モブがあれだけ動いたからこそエミの心は開き、小説を書くきっかけをつくってくれたのだと思います。
超能力はあるけど中身はからっきしだめというのがモブという男だと思われていますがそうではないということが今回の言動から見ても分かると思います。

強いだけでは生きていけない

モブの心がエミを動かした
強くなければ生きていけない
やさしくなければ生きている意味がない

今回はモブの心がエミを動かしたといえるでしょう。
ただの力に頼っているだけの男だったらこうはいきません。
強くなければ生きていけませんがやさしくなければ生きている意味がない。そう思わされるようなモブの生きざまが良く表現されていて見事としか言いようがありませんでした。前半のモブはまさに強さの象徴
といった感じで描かれていました。迫真のバトルシーンで見ごたえがありましたがそれだけに終わらないのがONEの良さに見えます。あのやさしさ溢れる後半があってはじめてモブという男をすべて表現しきっているといえるのではないでしょうか。
超能力がすべてではない。モブという人が人をを守るのは敵を倒すだけじゃないというのが良く伝わってきて良い場面でした。

モブが強い理由

超能力は能力に過ぎないと思っている
これまでの成長が伺える
このままのモブが良い

今回良いなと思ったのがやはりモブは超能力はただの能力に過ぎないと思っている点。
モブにとっては本当にさりげない力なんですよね。
なんでもできる能力がありながらなんにでも使おうとしない。ここにモブサイコ100の良さがあると思います。手づかみで作文の一つ一つを拾っていた時のモブは何の能力もつかってませんでした。けれどもあの行為は男の中の男だったと確信しています。超能力がすべてのバトル漫画だったらこの味は引き出せない味でした。
強さとはむなしいものだとワンパンマンで描き切った
ONEだからこそだせた味といえるでしょう。1話のモブサイコで優しさもなければ本当の意味で人を動かせる強さではないというアンサーがあったのは良かったように思います。

やさしい超能力の使い方

作文を元に戻すという優しい超能力の使い方
敵を倒すだけが超能力じゃない
やさしい能力の使い方だからこそエミに打ち明けた

今回エミにモブが超能力を打ち明けたシーンが印象的でした。
これは超能力をやさしい使い方をしたからこそエミに
打ち明けられたのだと思います。人を傷つけたりむやみに敵を破壊するという行為をモブがあまり気にいっていないのは明白だと思いますが人を助ける行為であれば積極的に使っていく。その使いどころが本当によかった。
バラバラになった作文を一つに戻してく。こんなやさしい使い方ができるのは本当のヒーローの証だと思います。そしてバラバラになった作文だけでなくバラバラになったエミの心まで取り戻せると思ったからこそ超能力を明かしたのでしょう。
そこには能力だけのむなしい強さでなく本当の意味で人を救える強さがあったように思えます。モブは本当に強くなった。

強さとは一人の人生を変えること

エミは小説を書くという夢を取り戻せた
夢を取り戻すこともヒーローの役割
モブにとって本当の強さを知れた機会だった

本当の強さとは一人の人生を変えることだというのが良く伝わってきてかなり良い回でした。
エミの消えかかっていた小説家としての夢をモブが取り戻した。これは霊を爽快に倒すといったバトル漫画だけでは出せない味のように思えます。夢を取り戻すこともヒーローの役割であることをまざまざと見せつけてくれました。
そしてエミのためにやさしい超能力を見せてくれたモブは本当の意味でのヒーローでした。
不器用で、鈍感で、うまくいかないヒーローだけれどもそれでも人一人を救うことができる。しかも敵を倒すことなくという演出が本当に素晴らしくよかったです。
モブにとっても強さを見直すいい機会になったように
思えます。こんな能力の使い方で人を救えるのなら
モブが超能力者として明るく暮らせる未来も見えているでしょう。